当院のインプラント治療

インプラントをはじめ、お口の中の外科的な治療を専門的に行う診療科は「口腔外科」と呼ばれます。

当院の院長はこの口腔外科における専門資格、「日本口腔外科学会認定医」を取得しています。この資格は、治療技術や知識、実績を認められた歯科医師だけが保持できるもの。インプラント治療のスペシャリストとしての指標ともいえるでしょう。なぜなら、インプラント治療は外科手術を伴う治療で、よりしっかりした技術や知識・経験が必要になるからです。

インプラントを埋め込むあごの骨の周辺には重要な血管や神経が存在します。歯科医師はこれらの重要組織を傷つけることなくインプラントを埋め込まねばなりません。当院は専門資格を持った歯科医師を担当とすることで、より精密で確かなインプラント治療をご提供しております。

インプラントをご希望の場合でも、お口の状態によっては治療を断られてしまうケースがあります。その主な原因は、インプラントを埋め込む部分に十分な骨がないからです。このような場合の対処法として不足している骨を増やす治療法が考えられますが、技術的に難しく、治療可能な歯科医師は限られてしまいます。

しかし、当院ならばインプラントで10年以上（※）の治療経験を持つ、日本口腔外科学会認定医が治療を担当いたしますので、過去にインプラントはできないと言われた方でも治療できるかもしれません。骨を増やす治療をご提供可能です。お口の状態にかかわらず、まずは一度ご相談ください。（※2020年現在）

宮本歯科クリニックは地域のかかりつけ医として、できる限り多くの患者さんを治療し、またその後のケアも担って行きたいと考えています。しかし、当院だけでは適切な処置が難しい症例も、やはり存在するのが事実です。

そこで、和歌山県立医科大学附属病院、日本赤十字社 和歌山医療センターとの医療連携を実施。難しい症例はより設備の整った大学病院にお任せし、術後のケアやメインテナンスは当院が担当するという柔軟な対応をとっています。

かかりつけの歯科医院を通して大学病院をご紹介することで、患者さんには少しでもご安心いただけるのではないしょうか。またこの連携により、患者さんのご希望や症状に合わせたご紹介や、専門分野の歯科医師を当院に招へいすることが可能になりました。

インプラント治療は外科手術をともないますので、誤って神経や血管を傷つけると重大な事故につながりかねません。そのようなリスクを最小限に抑えるためには、一般歯科の治療よりも綿密な検査と治療計画が必要です。

当院もこの点を重要視し、事前検査と計画の策定をより適切に行うため「シムプラント」というシステムを導入しております。シムプラントはCT検査で得られたデータを取り込むことで、手術のシミュレーションができるシステムです。

CT検査のデータをシミュレーションソフトに取り込み、お口の中の見えないところまで3D画像でリアルに再現できます。その3D画像で、

• あごの骨の量が十分かどうか
• インプラントを埋め込む部分の周りにある歯の根っこの位置
• 患部の周辺にある神経や血管の位置

を確認し、インプラントを埋め込む場所や埋め込み方のシミュレーションをします。綿密なシミュレーションによって、患者さん一人ひとりの、理想的なインプラント手術計画を立てることが可能です。

せっかくシミュレーションを実施しても、シミュレーション通りの位置にインプラントを埋め込めなければ意味がありません。そこで当院は、あらかじめ決めた位置にしっかりと埋め込むための器具「シムプラントガイド」を、患者さんのシミュレーション結果に合わせてその都度作成。手術時はこのガイドに沿ってインプラントを埋め込みますので、シミュレーション通りに処置を進めることができる上、手術中の重大な事故を防ぎながら治療を進めることが可能です。

技術的に難しく、事故の危険性もあるインプラント治療だからこそ、当院は治療成功への準備を欠かしません。シミュレーションシステムを用いた準備や、ガイドを使った処置は、患者さんに不必要なご不安やご負担を与えないための、私どもの工夫です。

治療に訪れた病院で、別の病気に感染してしまう…。これを院内感染といいます。当院はこの院内感染を絶対に起こさないよう、徹底した予防対策を行っています。

院内感染の原因となりやすいのは、治療に使用する道具が細菌に汚染されている場合です。宮本歯科クリニックでは、歯科医師や歯科衛生士が使うグローブやマスク、ガウン、治療器具を置くトレーなど、使い捨てにできる道具はできる限り使い捨てています。ほかの患者さんに同じ道具を使う回すことはいたしません。

使い捨てにできない治療器具は、ジェット水流で細部までしっかりと洗い流せる「ウォッシャーディスインフェクター」という最新機器を用いて洗浄。さらに、世界でも厳しいとされるヨーロッパ基準をクリアした「クラスB滅菌器」で滅菌処理を行っています。汚染の原因となりえる血液や唾液を洗浄過程でしっかりと洗い流し、徹底した消毒・滅菌を実施することで、院内感染をゼロに抑えることを目指します。